ITトピックス
Vol.78 「Google Chrom登場/Webブラウザ2008年夏の陣」
Written by 清水哲郎
Webブラウザの分野では、インターネット普及期には有償のNetscape Navigator
が定番ソフトでしたが、その後、Windowsに標準添付するという手法によって
Internet Explorerがあっという間にシェアを逆転し、今や、一般的には"Web
ブラウザ=Internet Explorer"と見なされるまでになっています。
しかし、最近、そんなInternet Explorer一色、マイクロソフトが独占してい
る状況を脅かす"事件"が起きました。あのGoogleが「Google Chrome(グーグ
ル・クローム)」という独自ブラウザを開発し、β版の公開を開始したのです。
Web検索にとどまらず、Gmail・Googleマップ・Googleカレンダー・Googleドキ
ュメント……等々、Webブラウザ上で動作するアプリケーションを続々と開発
し、SaaS(Software as a Service:ユーザが必要とする機能だけをサービス
として提供するソフトウェアの提供形態)を一躍、メジャーな存在としたGoogle
なだけに、Google Chromeは単に"独自のWebブラウザを開発・提供した"のにと
どまらず、"自社アプリのプラットフォームを自前で調達するもの"とか"Windows
の存在価値を下げる戦略的アイテム"といった見方がされています。
また、Google Chromeの登場によって脇役に追いやられてしまった感もありま
すが、マイクロソフトもInternet Explorerの最新版8のBeta2版をリリースし
たほか、Firefox、Safari、Operaといった面々も新バージョンを公開し、注目
を集めています。
今回は、そんな熱い戦いが繰り広げられているWebブラウザ2008年夏の陣をご
紹介しましょう。
IEの最新版8のBeta2が公開
「IEの反撃始まる? Internet Explorer 8 Beta 2が公開開始」
>>ASCII.jp 2008年8月28日付け記事
Internet Explorer 8(IE8)のBeta2が一般公開された同日開催された記者説明会の模様を伝える。
8の目玉は「Web標準との互換性」と「レンダリング速度の向上」だ。後者については対IE7比で約5倍、対IE6比で約7倍もの高速化を実現しているという。その他、アドレスバーから「お気に入り」や履歴を検索する機能、検索ボックスからの検索時に検索候補のサイトにある画像を縮小イメージで一覧表示する機能、フィッシング詐欺の「SmartScreenフィルター」など、Webページの使い勝手を高める新機能も搭載されている。
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Internet Explorer 8 Betaサイト
>>http://www.microsoft.com/japan/windows/products/winfamily/ie/beta/default.mspx
IE8のBeta2のダウンロードはこのサイトから。
対象となるOSはWindows Vista(x64含む)のほか、Windows XP、Windows Server 2003(x64含む)だ。
「出たばかりのIE8ベータ2、早速使ってみた」
>>PConline 2008年8月28日付け記事
IE8 Beta2の概要や使い勝手を多くの画面図入りでレポートする。
Googleが独自ブラウザ「Chrome」のβ版を公開
「Google,オープンソースのWebブラウザ「Google Chrome」を公開へ」
>>ITpro 2008年9月2日付け記事
Google社が米国時間の9月2日よりWebブラウザ「Google Chrome」のβ版を公開する旨を伝える。
同社は新しいブラウザを開発した理由を「我々に必要なのは、単なるブラウザではなく、Webページとアプリケーションのための現代的なプラットフォームである」とし、Google Chromeの特徴を紹介しているコミックを元に公開安定性・高速性・操作性・安全性・オープンソースという5つの観点からGoogle Chromeを紹介している。
Google Chrome β版サイト
>>http://www.google.com/chrome/
Google Chromeのβ版のダウンロードはこのサイトから。
「詳細レビュー!GoogleのWebブラウザー「Google Chrome」
>>PConline 2008年9月4日付け記事
Google Chromeのβ版の新機能や使い勝手を12ページに渡って詳しくレポートする。
以下ページも同様の試用レポートだ。β版の公開とほぼ同時に、主要なIT系サイトがこぞって試用レポートをアップしたところにも、Google Chromeへの注目度合いが見て取れる。
「画像で見る「Google Chrome」」
>>INTERNET Watch 2008年9月4日付け記事
「Google Chromeを使ってみた――「かくあるべき」ブラウザの姿」
>>ITmedia News 2008年9月3日付け記事
既存ブラウザのどれよりも早い?
「IE7の4倍速い!グーグルの新ブラウザー「Chrome」」
>>ASCII.jp 2008年9月3日付け記事
Google Chrome説明会の場でのブラウザ別閲覧時間の違いを伝える。
Internet Explorer 7では約257秒、Firefox 3では約158秒だったのに対して、Google Chromeでは約 63秒と、Firefox 3の2倍、IE7の4倍近くのスピードが計測された。
「グーグル「Chrome」、JavaScriptベンチマークで競合ブラウザを圧倒」
>>CNET Japan 2008年9月3日付け記事
Google ChromeはJavaScriptの実行速度の速さも特徴としている。
実際、同社が公開しているベンチマークを用いて、Google Chrome・IE7・IE8 Beta2・Firefox 3.0.1・Safari 3.1.2での実行速度を試験してみたところ、Google Chromeがまさに桁違いに高速だったとする。
「モジラがブラウザのスピード比較でグーグルに反論」
>>ZDNet builder 2008年9月4日付け記事
「Google ChromeのJavaScriptの実行速度は既存のWebブラウザのどれよりも速い」とするGoogleの言い分に対して、Mozilla側が「次期バージョンのFirefoxではGoogle Chromeを上回る」という性能テストの結果を発表した旨を伝える。
Google Chromeの狙いはいずこ?
「Googleが独自ブラウザを開発した理由、開発責任者が語る」
>>INTERNET Watch 2008年9月3日付け記事
Googleの日本法人が開催した報道関係者向け説明会において、エンジニアリングディレクターを務めるライナス・アップオン氏がビデオチャットを通じて行われた質疑応答の様子を伝える。
「グーグルが「Chrome」を作った理由--高速ブラウジングがもたらす利益」
>>CNET Japan 2008年9月5日付け記事
Google Chromeの優秀なブラウジング速度は「長期的には、Internet Explorerよりも「Office」、「Windows」にとって脅威になる」とする。
「Google Chrome曰く「Webブラウザは主役じゃない」」
>>@IT 2008年9月5日付け記事
川俣晶氏がGoogle Chromeのβ版を使ってみた第一印象を元に、その可能性と未来を展望する。
おもな機能をひと通り紹介した後、「Chromeの登場とは、既存のすべての主要Webブラウザへのダメ出しだった、とも考えられます。つまり、ネット上のサービスを最大限に活用できるWebブラウザを望んでいたのに、実際に世に送り出されたWebブラウザはサービスよりも自分が主役であるかのような大きな顔をし過ぎた、ということです」とまとめる。
「企業のIT活用から見たGoogle Chromeの意味」
>>Itmediaエンタープライズ 2008年9月8日付け記事
「GoogleがGoogle Chromeを投入した最大の目的は、Webブラウザそのものの存在感を高めることにある」とする。
また、Webアプリケーションの開発プラットフォームとしてのWebブラウザ の重要性が増すという指摘こそ、開発に携わる人達がGoogle Chromeに注目する理由だ。
Firefox、Safari、Operaも新バージョンを投入
「Firefox 3もうすぐ発進!」
>>ASCII.jp 2008年6月17日付け記事
Firefox 2から1万5000点以上の機能追加と改善が行なわれたというFirefox 3の概要を伝える。
「Windows版「Safari」の正式版がついにリリース」
>>PConline 2008年3月19日付け記事
初めてWindowsにも正式対応したSafari 3.1が公開された旨を伝える。アップルでは、Webページの読み込みと表示が速いことをSafariの特徴として挙げている。
「Opera社SVPに聞く「9.5」魅惑の新機能」
>>ASCII.jp 2008年6月19日付け記事
マウスジェスチャーやタブブラウジングなどの先駆的な機能をいち早く導入してきたOperaの新バージョン「9.5」の公開を受けて、同社の冨田龍起氏にその強化ポイントなどをインタビューする。