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世界の派遣から
 
 
第9回:ダニエラ・ラバーさん (ロサンゼルス)

アメリカ・オハイオ州出身の36歳。
大学の専攻はビジネス。

現在は派遣会社を通じて、ロサンゼルス郊外のエンジニア関連企業で、社長秘書として勤務。業務内容は、社長のスケジュール管理、ミーティングの予約取り、パソコン業務、電話応対、ファイリングなど。

仕事もプライベートも充実させている、アクティブな女性。
 
  最初から正社員として働ける人なんて、ほんのわずかです
 
   ご存じかもしれませんが、アメリカの雇用形態は「欠員が出た時点で即戦力になる人を雇う」ケースがほとんどです。将来性を見込んで、新卒者を社員として雇用する会社ももちろんありますが、デザイナーやエンジニアなどの専門職でなければ、正社員として雇われることはなかなか難しいのが現状。このため、派遣スタッフとして実務経験を積んで実力をつけた後、正社員として雇用されるチャンスを狙うという方が非常に多いですね。また、学生が派遣という働き方を選択し、派遣会社にマッチングしてもらった企業で昼間働いて学費を稼ぎ、夜間に大学へ通うというケースも目立っています。
   
 
  アメリカも、終身雇用の時代は終わりを告げました
 
  私の場合、「自分の能力を最大限に活かせる会社」を判断したかったので、さまざまな企業の中から仕事が選べる、派遣会社を利用しての働き方を選択しました。ひと昔前のアメリカでは、日本と同様、終身雇用制度が通常の雇用形態でした。適職が重視されるようになってからは、自分に合った職に就くために転職を繰り返すことや、自分の技術を高く買ってくれる企業へ移ることは、ごく一般的となりました。

 こちらでは、派遣会社を通じて仕事を得るまでに、派遣会社との面接のほか実際に働く企業の人事担当者や配属先の担当者との面接など、3〜4回行われるのが通常です。これは、日本と違っているかもしれませんね。面接に関しては、企業のニーズを熟知した派遣会社の担当者がアドバイスしてくれますから、それも自信につながり、安心して臨めます。派遣は正社員の方に比べ、その時々の自分の能力が最大限に活かせる場所を求めて、比較的自由に職場を変わることができる、というメリットも大きいですね。

  近年、業務をあらゆる角度から見られるという点で、企業はさまざまな職業経験をもつ人を採用する傾向にあるようです。私は派遣会社を通じて4回ほど職場を変え、現在の仕事を手に入れました。採用後、面接担当者に採用の理由を聞いてみたところ、秘書としての適性が認められただけでなく、現在の職場と同業種だった以前の職場で内情をすでに把握できている、と判断されたことも大きかったようです。

  派遣先企業の要望として多いのは、瞬く間に新しいものに入れ替わっていくパソコンソフトを使いこなせる人材が欲しいということ。これに対応するべく、派遣会社では新しいソフトが登場するたびに、スキルアップセミナーなどが開催されています。おかげで、私も常に技術をアップデートすることができています。こうしてスキルアップできたことも、現在の職を得るのに大きく役立ったと思います。
   
  好奇心旺盛だから、仕事以外にやりたいこともたくさんあるんです
 
  もちろん、プライベートな時間も仕事と同じくらい重視しています。私は好奇心が旺盛で、いくつになってもさまざまな新しいことにチャレンジしたいと思っています。アフター5が充実してこそ仕事の活力につながりますから、仕事後のスケジュールが立てやすいことも派遣の良いところですね。普段は、読書やボイストレーニング、裁縫、友人と集まってのおしゃべりなど、多くの趣味や楽しみに時間を使っています。もちろん、エクササイズも欠かしません。ビーチ沿いでバイクライディング(自転車こぎ)をしているのですが、サーファーを眺めたり、景色を堪能したり、いつもの忙しさから解放されてリフレッシュには最適ですよ。最近は、動物好きが高じて、パートタイムでペットシッターもはじめました。犬や猫と戯れていると癒されて…活力の源になっています!
   
  派遣から勤務する会社で、目指せ正社員
 
   これまで、派遣スタッフとしてさまざまな企業を見てきましたから、そろそろ正社員として働きたいと考えるようになりました。派遣会社を通じて正社員として雇用された方も多くいますが、これは企業にとっても、派遣スタッフにとっても、時間をかけてじっくりお互いを観察できることから、お互いのメリットとなっているようです。企業によっては、「正社員として働きながら、大学で勉強する時間を特別許可してくれる」といったプログラムを組んでいるところもあるんですよ。人生は毎日が勉強の連続ですから、今後も勉強を続けたいと思っている私たちにとって、これはたいへん心強いです。

 私の場合、派遣経験を通じて自分の適性を知ることができたのも大きかったですね。以前、子ども向けのおもちゃを開発する会社の販促部に勤務した時、子どもが楽しめて、子どもの想像力をかき立てられるおもちゃのアイデアをチームで出し合い、目に見える形にしていくというプロセスにたいへん魅力を感じました。これは私の貴重な職務経験のひとつとして、今後活かせるのではないかと思っています。

 日本とは多少しくみが違うかもしれませんが、こちらの派遣会社には自分が働きたい会社で正社員を目指す「紹介予定派遣」というシステムがあります。次はこのシステムを利用して、おもちゃ会社販促部の正社員として働いてみたいなと思っています。
   
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